ネパール・ヒマラヤ・国際協力

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  全景とアップをうまく撮影する -ネパール・ヒマラヤの写真撮影術-

第19回ネパールサロン 2007年6月23日、ヒマラヤ保全協会事務所にて、第19回ネパールサロン「ためになる!海外旅行写真術」が開催された。講師は、写真家で同協会会員の近藤和衛さんだった。その要点は以下の通りである。


(1)カメラ
 デジタルカメラを使用する場合は、あとでプリントすることをかんがえて500万画素以上の画素数で撮影する。ヒマラヤを撮影するときは偏光フィルター(PLフィルター)をつかうとクリアーにうつる。人物を撮影するときはまず、ポラロイドカメラあるいはチェキ(フジフィルムのインスタントカメラ)をつかって撮影し、その写真をプレゼントして、そのうえで、デジタルカメラでとらせてもらうとよい。
 一眼レフの場合、カメラの内部にけっこうホコリが入るので、サービスセンターで時々クリーニングしてもらう。カメラを保管する場合、レンズを下向きして置いておくとCCDにホコリがたまらない。
(2)祭りや村の情報収集
 事前に、風の旅行社などのネパールにつよい旅行会社に、現地の祭りなどの日程をメールで問い合わせておくとよい。9月はインドラ・ジャトラ、10月はダサインなど。
(3)現地での撮影
 ネパールの朝は、夜明けと同時の祈りからはじまる。朝早くおきると、地元の人々の生活がとれる。マニュアル撮影で、絞りをF5.6にセット、シャッター速度で明暗を調整するのが基本である。IS0は400にしておくととりやすい。ブレを防止するためには、柱などにカメラを接触させたり、壁によりかかってとるとよい。ノーファインダー(ファインダーをのぞかいないで、カメラを被写体にむける)でもとれるように練習しておくと、様々なアングルからとれるようになる。風景撮影で奥行き感をだすためには、手前に何かをぼかしてうつすようにする。帰国後の編集のために、全景とアップはかならずおさえておく。インスタント写真は、その場でプレゼントできるので大変よろこばれる。
(4)帰国してからの写真の整理
 写真を編集して本(写真集)をつくる。今では、インターネットで写真集を簡単につくれるサービスがある。たとえば、アップル社のマッキントッシュにはそのソフトがついている。写真集は、次の順序で写真を配列するとよい。全景で場所を説明、距離をちじめる、視線の先にあるもの、ドラマチックなカット、ベストショット、インパクトのある写真でおわる。本ができあがったら人に見てもらう。


 やはり、よい写真をとるためには一眼レフをつかった方がよいだろう。ただし、ヒマラヤでトレッキングをするような場合は小型で軽量のカメラが必要になる。最近は、小型軽量の一眼レフが何種類も発売されているが、それが重いと感じる場合にはコンパクトカメラになる。コンパクトカメラの場合でもマニュアル機能がついているものの方が撮影をたのしめる。
 ネパールでの撮影は、雄大なヒマラヤ山脈をバックにして人物あるいは建築物をとるという構図が重要になる。言いかえれば、中心に人物あるいは建築物、背後あるいは周辺にヒマラヤという構図である。ヒマラヤを手前によせて人物と一緒に迫力のある写真をとるときは望遠レンズが役に立つことがしばしばある。
 また、デジタルカメラはメーカーによって色彩や色合いなどの発色がことなる。私は、コダック、オリンパス、パナソニック、富士フイルム、キャノンなどのデジタルカメラをつかってきたが、いわゆるカメラメーカーのカメラの方がより自然な発色がえられ、ヒマラヤでの撮影には適している。キャノンのカメラは、青空、白いヒマラヤ、森林の緑、人物などをほぼ忠実に再現してくれる。もともとカメラをつくっていなかったメーカーのカメラは、機能はすぐれていても、特に木々の緑色が不得意である。また、ヒマラヤ山脈をうつすためには広角レンズをもっているとよい。
 地元の村などに入ったときに写真をパチパチとるのはよくない。そこで暮らす人々は被写体ではなく人間であり、あくまでも礼儀ただしく対等の立場で接しなければならない。国際協力をおこなう場合には特に厳重に注意しなければならない。どうしても撮影する必要がある場合には、理由をのべて、かならず相手にことわってからとる。

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