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  標高の高低による人々の表情のちがいを見事にとらえる -ヒマラヤ写真教室-

 ヒマラヤ写真教室「ランタンの山村、タマン族の暮らしと子供たち」(第25回ネパールサロン)が開催されました。講師は、ヒマラヤ保全協会会員で写真家の近藤さんでした。
 今回の写真教室では、厳しい環境の中でたくましく生きる村人、子供たちの純心な姿のスライドショーを見ながら、基本的な撮影テクニックを学びました。また、パソコンを使ってコラージュ(切抜き)写真表現を学びました。
 見せていただいた写真はどれもすばらしく、さすがプロの写真でした。
 中でも印象的だったのは、逆光でのポートレートです。逆光をつかった写真が、周囲の雰囲気とともにいきいきと人物の表情をつたえています。露出を顔にあわせることがポイントになるそうです。
 また、フラッシュの使い方もおそわりました。フラッシュをつかうと部屋全体がはっきりうつりますが、つかわないと背景をぼかすことができます。暗いからつかうというだけでなく、何をうつしたいかによってフラッシュをつかいわけると効果があがります。
 たくさんの写真を見ていて気がついたことは、おなじタマン族でも、標高によってあきらかに表情がちがうということです。標高つまり気候(自然環境)によって人々の表情に傾向があり、それが見事にとらえられています。
「表情がかたいですね。標高は何メートルくらいですか」
「2000メートルをこえています」
「さむいところで暮らす人々ですね」
 標高が高くきびしい気候(環境)で暮らしている人々の表情は、あたたかい所で暮らしている人々とちがってかなりひきしまった表情をしています。高度差がもたらす多様な環境とそれに適応して暮らす様々な民族が見てとれました。多様な環境と様々な民族こそ、ネパールやヒマラヤの最大の魅力でありおもしろさであることを再認識しました。
 このような写真が撮れるのは、近藤さんがプロの写真家であることもありますが、それだけでなく、同じ地域に何回も入って、ヒマラヤの斜面をたえず上下しながらみずからの体験をふかめ、理解をふかめ、表面的にはとらえられないその地域の本質をさぐっているからでしょう。近藤さんとタマンの人々のとりくみは、「フィールド」をしっかり決めて、泥臭く、ふかくくいこむやりかたです。
 様々な情報が比較的簡単に手に入る時代になって、ひろくあさく何でも見てやろうと次々に場所をかえていく探検的な行き方は重要視されなくなり、今回のようなローカルにふかくくいこむやり方がおもしろい時代になってきました。

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