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  「地球学的人間論」に基づいて地球環境問題にとりくんでいく

 惑星科学者の松井孝典氏は、「21世紀我々は初めて、文字通り宇宙というスケールで、我々自身や文明を、俯瞰的、普遍的、相対的に論じ、その未来についても判断できるようになった」(注)とのべています。同氏は、私たち人間が、宇宙から地球を見る視点をもてるようになったことにより「人間圏」という概念がえられ、そして、地球と人間の問題を論じるために、従来から存在した「生物学的人間論」と「哲学的人間論」にかわり「地球学的人間論」が必要であると主張しています。
 松井氏は、情報処理の観点から、「外界を認識するとは、それを脳の中に投影して、外界の内部モデルを作る」ことであるとのべて「智球」ダイアグラムを提唱し、このことをくわしく論じています。
 今日、私たちの文明(いわゆる近代文明)は岐路にたっており、その中心的問題は"地球環境問題"です。私たちが今後、この大きな問題にとりくんでいこうとするとき、松井氏の主張は非常に重要であり、私たちは、「地球学的人間論」あるいは「智球」の観点にたって発想の根幹を転換しなければならず、また、時代はそれを要求しているといえるでしょう。

(注)松井孝典著「『智球』の視点で、地球と人間のこれからを考える」地球船No.5,NPO法人地球船クラブ,2〜5ページ, 2008年2月。

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