環境諸問題研究・活動報告をする -ヒマラヤの自然をまもる-
- 2008/04/20
- 23:00
解説 財団法人緑の地球防衛基金は、株式会社オーエムシーカードと協力して環境諸問題研究・活動の助成事業をおこなっており、ヒマラヤ保全協会もこの助成をうけています。 同基金は、毎年、『環境諸問題研究・活動報告書』を発行しており、本年も、助成をうけている各組織が報告をおこなうことになりました。以下は、ヒマラヤ保全協会の報告文です。 ヒマラヤ保全協会は、ネパール・ヒマラヤの山村地域において、森林再生・森...
氷河湖観測のためのワイヤレス・インターネットを構築する -技術支援をするマハビール=プン会長-
- 2008/04/17
- 23:00

ヒマラヤ保全協会ネパール会長のマハビール=プンさんが、2008年4月15-16日に京都で開催された国際会議"ICT and Climate Change"(共催:ITU※および日本政府)に、途上国のスピーカーとして招待され来日しました。 ヒマラヤは、地球温暖化の影響をもっともつよく受ける地域の一つと想定され、氷河湖が拡大し大規模な崩壊がおこった場合、下流の人家、発電所、道路、橋などの主要インフラに甚大な被害がでるほか、多数の人命もうし...
ヒマラヤで氷河の後退がすすむ -地球温暖化のバロメーター-
- 2008/04/14
- 15:41
Newton別冊『地球温暖化』(注)の8~9ページに、「ヒマラヤでもすすむ氷河の後退」と題して、ヒマラヤ山脈ネパール東部のAX010氷河が後退していく様子が4枚の写真によりしめされています。この写真は、同氷河を、1978年、1989年、1998年、2004年の4回にわたって定位置から撮影したもので、これらを見ると氷河の後退、つまり気温上昇(地球温暖化)は一目瞭然です。 このように、ヒマラヤ山脈は地球温暖化の「模式地」ある...
バクタプールの春の大祭「ビスケット・ジャットラ」がとりおこなわれる
- 2008/04/13
- 23:00
ネパールは、新年、ビクラム暦の2065年(西暦2008年4月13日)をむかえました。 バクタプールでは、今年も、春の大祭「ビスケット・ジャットラ」がとりおこなわれました。 私は、2000年、青年海外協力隊の一員としてネパールに赴任したときに、はじめて、この大祭を見にいきました。 バイラヴ神とバドラカーリー女神の巨大な山車巡行をおこない、町外れの空き地に、蛇をあらわす2本の長い幟(のぼり)をさげた20~3...
緑の地球をまもるために -ヒマラヤの自然をまもる活動がつづく-
- 2008/04/12
- 23:00

解説 (財)緑の地球防衛基金 第2回研究・活動報告会「緑の地球をまもるために」が開催されました(注)。当日は、第二部において、ヒマラヤ保全協会が「ヒマラヤの自然をまもる活動」と題して報告しました。以下はその要約です。 ヒマラヤ保全協会は、(財)緑の地球防衛基金様ならびに(株)オーエムシーカード様から「ヒマラヤの自然をまもる活動」に対して長年にわたりご支援ご協力をいただいております。ここに明記して...
チウラとパニールは、ネパールの人々が「半農半牧民」であることを反映してる
- 2008/04/05
- 23:00

第6回ネパール家庭料理教室を開催しました。今回は、スープカレーとサーデコ(ジャガイモのスパイスあえ)をつくり、チウラ(干し米)とパニール(チーズ)と一緒にいただきました。 チウラとは、ネパールの典型的な保存食であり、炊いたご飯のかわりに時々食べます。そのままでもいただけますが、煎って食べると大変おいしいです。パニールは、ダヒ(ヨーグルト)、ギウ(バター)とならぶ、ネパールの典型的な乳製品です。 ...
都市国家から領土国家への歴史を見ることができる
- 2008/04/02
- 10:58
NHKアジア語楽紀行「旅するネパール語」のテキストの94-97ページに、東京外国語大学名誉教授の石井溥氏がネパールの歴史をきわめて簡潔にわかりやすくまとめています。その要点は以下のとおりです(注)。古代:リッチャヴィ王朝 4-5(?)~9世紀中世:マッラ王朝 13世紀~1769年近世:シャハ王朝[ゴルカ王朝] 1769年~現在 これを、「素朴文化の段階」、「都市国家の時代」、「領土国家の時代」という文明発展の三段...