ネパール・ヒマラヤ・国際協力

〜 住民主体の環境保全 〜《ヒマラヤ保全協会会員むけのブログです》 [Admin]

カレンダー

06 « 2009-07 « 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

記事分類

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィール

IHC事務局長

管理人  [ IHC事務局長 ]

ヒマラヤ保全協会事務局長のブログです。本ブログ(FC2)はFirefoxあるいはSafariで正常に表示されます。Internet Explorer では正しく表示されないことがあります。

RSS

広告

FC2Ad

FC2ブログ

  会員があつまれる場をつくる

ヒマラヤ保全協会総会終了後、会員のTさんからメールをいただきました。

「その後の懇親会がやはり楽しいですね。IHCにはいろいろな方が参加していて、みなさんがそれぞれの想いを持っていらっしゃる。そんな人たちが集まり、刺激し合う、そして今回の『会員デー』の設定のような、新たなアイディアが生まれる。素晴らしいことだと思います」(一部引用)

Uさんとも話しましたが、来年は50人ぐらいあつまれるようにしたいですね。企画が進行していけば可能だとおもいます。また、10月3〜4日に日比谷公園で開催される「グローバルフェスタ」は今回とは趣向をかえて、また皆さんがあつまれる場にしたいとおもいます。

  住民をとりまく外界の全体を把握することが重要である

最近は、国際協力のための手法がたくさん開発されています。たしかに手法は大切ですが、手法の練習にとらわれすぎて、肝心の現地住民を見ていないことに気がついていないケースが多いのではないでしょうか。これは、テニスを練習しているのに、自分が身につける個々のテクニックにとらわれすぎて、肝心のボールを見ていないというようなもので、自意識過剰の状態です。プロジェクトをすすめるためには現地住民としっかり向き合うことが必要です。

しかし、本当はちがいます。本当にプロジェクトをすすめるためには、住民の背後にある、もっと大きな外界を見渡さなければなりません。それは、自然環境であり地域の伝統などです。このような地理的空間と歴史を見渡すためには、、住民の背後の世界に意識をもっていき、想像力をはたらかせる必要があります。

自分だけにとらわれることなく、また、対象を見るだけでもなく、その背後にある、もっと大きな世界の全体を把握することこそ、事業地の本質を洞察するための最高の方法であるといえるでしょう。

  専門家の意見と同時に素人の意見をとりいれて読み間違えをなくす

現地プロジェクトをすすめていると様々な問題に直面します。その場合、その問題や状況に見識のふかい専門家に助言をもとめるのが一般的です。しかし、専門家は、先入観がありすぎて事象を読み間違えることが時々あります。特に例外的な事象を読み間違えます。知りすぎた人はかえって読み間違えることがあるということです。

高等教育をうけすぎた人ほど、自分にすっかり根付いた固定観念に気がつきにくいものです。これをさけるためには、知識を増やしつつもそれから自由になる、専門性をふかめつつも一般教養的な幅広い知識を身につけるといった作業が必要です。

しかし、チームワークを基本とするNPO/NGOの世界では、専門家の意見と同時に、複数の素人の素朴な見方、門外漢の率直な意見を参考にすることにより読み間違えをなくしていくことができます。ヒマラヤ保全協会には農学博士や理学博士といった専門家もいますが、一般会員も多数いらっしゃいます。私たちはこのような見地にたち、専門家と同時に一般会員からの意見を大切にしています。先日の会報編集ミーティングでも、会員参加で、素人の見地を積極的にとりいれていこうと話しあいました。

  単純で、かつビジョンがあるプロジェクトは確実にすすむ -「生活林」モデル-

住民-生活林-自然環境系ヒマラヤ保全協会の総会では、講演や議論を通して実に様々な情報が得られました。これらをつらぬくキーワードは「生活林」でした。そこで、様々な情報を統合して左図のようなモデルをかんがえました。これは、情報の統合的アウトプット(統合出力)をしたということです。

「生活林」プロジェクトを上図のように単純化してみると、これはシンプルな画像ファイルであり、事業地のモデルでもあります。こうしてイメージにしておけば、誰でも「生活林」プロジェクトについて容易に思い出すことができるようになります。

そして、もし実際にネパールの事業地に行くことができれば、今度は、体験の中でこのイメージがただしいことを、チェック・点検することができます。

単純で、かつビジョンがあるプロジェクトは確実にすすんでいきます。

  会員の交流が一段とふかまる -2009年度総会-

IMG_9815b.jpgヒマラヤ保全協会2009年度の総会は、従来の審議の時間をみじかめにして会員交流の時間を多くとりました。

会員ミーティングでは、「たのしく参加できるIHC -イベントや会報-」と題して、会員から生の声を聞きました。また、懇親会では、出会いゲームをおこなったり、歌と踊りもあり、会員の皆さんの交流が例年以上にすすみました。二次会にも予想をこえる方々があつまり盛況でした。

写真:懇親会のひとこま。

  「生活林」プロジェクトを中核にして活動を推進する -会員総会で決議-

住民-生活林-自然環境系2009年度 ヒマラヤ保全協会 会員総会が開催されました。今年度も、「生活林」プロジェクトを中核にして活動を推進していくことが決議されました。

ヒマラヤ山中には数多くの村々が点在しています。私たちの事業地はそれらの村々であり、それは、住民の居住地(集落)を中心にして、その周囲に自然環境(自然林)がひろがっているという構造をもっています。昔は、住民は自然環境をたくみに利用し、自然環境は住民に恩恵をあたえるという、住民と自然環境との共生関係がなりたっていました。

しかし、人口増加や開発の影響で、森林の伐採がすすむと自然環境は荒廃し、この共生関係はくずれてしまいました。住民は、燃料である薪をとりにいくのに、往復5時間もかかるというのが普通になってきています。

そこで、住民の居住地の近くに「生活林」という、住民の生活を改善することに役立つ森林をつくるプロジェクトがはじまったわけです。「生活林」は、住民と自然環境との間の地帯につくられ、住民の生活改善に役立つ樹種を積極的に植えていきます。これにより、薪などの森林資源が容易に手に入るようになるとともに、従来の自然林の後退はなくなり、自然環境がまもられます。

こうして、「生活林」は、住民と自然環境との緩衝地帯として機能し、これを介して住民と自然環境は敵対するのではなく、共生関係が再生されるという仕組みができあがります。これを単純にモデル化すると「住民-生活林-自然環境系」(上図)となり、私たちは、事業地を「住民-生活林-自然環境系」にするというビジョンをもって本年度も活動をすすめていくということになります。

  目標:ヒマラヤ植樹 100万本 〜ただいま73万本〜

植樹累積本数の実績 ’08会員・支援者の皆さんがいつも募金に協力してくださいます。私たちの目標は、「ヒマラヤ植樹 100万本」であり、2009年6月現在で73万本に達しています(左図:植樹累積本数の実績)。5年後の2014年度に100万本達成をめざしています。

現在の募金のやりかたは、「100円につき1本の苗木がヒマラヤに植えられます」というキャッチフレーズをつかっています。たとえば、チャイハネJiJiでは、「ただいま15本」と、あつまった寄付金(金額)を、植樹本数におきかえて表示しています。
http://www.amina-co.jp/blog/jiji/archive/10

このように、実際に植えられる本数を具体的(定量的)に表示していくことは非常に重要であり、これにより、寄付金が増えることはすなわち植えられる苗木が増えることであることが明確になります。

> サポート 〜ヒマラヤに苗木を植えてください〜

  タマン人のエリアでも森林破壊がすすむ -ヒマラヤ写真教室「失った森の今」-

IMG_9802.jpg写真家でヒマラヤ保全協会会員の近藤さんが、ヒマラヤ保全協会主催第3回目の写真教室(第29回ネパールサロン)をひらきました。近藤さんは、ヒマラヤ保全協会のスタディツアーに過去2回参加され、現在は、カトマンズ北部山岳地帯に生きるタマンの人々の撮影をしておられます。今回も、現地での貴重な撮影体験を踏まえて、一般の方々に役立つテクニックや表現方法をわかりやすくご指導いただきました。

近藤さんがおとずれたタマン人の村々でも森林の伐採がすすんでいるそうです。森林が後退してしまったため、村人は、薪をとってくるのに4時間を要します。村人は燃料を今でも薪にたよっています。植林はまったくおこなわれていないので、森林は後退する一方だそうです。

近藤さんはすでに5年にわたりタマン人の村々をまわりつづけ、今ではこのエリアのキーパーソンになりつつあります。二次会では、このエリアでの植林・森林保全活動の可能性についても議論がすすみました。

> ヒマラヤ写真教室「失った森の今」《第29回ネパールサロン》


近藤さんからのコメントです「ネパールの過疎地で生活する村人の姿を見ていただけたことは、私も励みになります。遠くから見ていると何も見えませんが、村に入ると薪を集めるのが畑を耕すのと同じ大切な仕事であることを感じました。次は時間に余裕をもって村人と一緒に森に入ってみたいと思っています」。

  内戦がおわり、村に転機がおとずれた -ダウラギリ地域、ベガ村-

DSCN0202.jpg
解説 ヒマラヤ保全協会は、2009年度より、ダウラギリ地域のベガ村で、あらたにプロジェクトを開始しました。このあたりはかつて、反政府組織が支配していたエリアであり、10年間におよぶネパール内戦のために村の荒廃がすすんでいます。現在、森林再生、生活基盤整備とともに、村の復興が大きな課題になっています。村人から話を聞いてきましたので、以下に紹介します。

私たちの村では、地滑りや崖崩れが多発して集落に危険がせまっています。このあたりではもっとも危険が多い地域であり、これから、コミュニティ防災が重要です。土壌の流出は村の土地を崩壊させるだけでなく下流域にも悪影響をもたらし、時には大災害の原因になります。今後植林をすすめて土壌流出をくいとめていかなければなりません。

カリガンダキ川沿いに自動車道路が開通して村の暮らしは良くなるとおもいます。村で採れた農産物が売りやすくなるし、町から物が買いやすくなります。村の暮らしや生活は変わったほうがよいです。そうすれば村が発展します。

道路や森がよくなれば、ふるい耕作地の改良もでき、農業の近代化ができます。お金をどのように手に入れるかといれば、今は、出稼ぎ以外にほかに方法はありませんが、農業の生産性を高め、農作物が市場で売れれば現金収入が得られます。IHC(ヒマラヤ保全協会)のツアーも是非きて、お金をおとしてほしいです。

最近のあたらしい話題と言えば、インターネットが通じたことです。IHCネパールのマハバール先生のおかげです。

内戦がおわり、とにかく、私たちの村は大きな転機にさしかかっています。多くの人たちと協力してプロジェクトをすすめていきたいです。

  プロジェクトをダウラギリ地域へ展開する -ヒマラヤ保全協会 2009年度事業計画-

従来のアンナプルナ地域に位置するナルチャン地区・サリジャ地区においては、苗畑の拡充を終了し苗畑を完成させ、また、継続的な植樹活動のために苗畑を維持、その運営を管理していきます。

一方、アンナプルナ地域の西側に位置するダウラギリ地域において、あらたに事業を開始します。具体的には、ドバ-ベガ地区においてあたらしい苗畑を建設し植樹を開始します。

これらの事業により苗木生産本数(植樹本数)を増やします。

> ヒマラヤ保全協会 2009年度事業計画

古い記事  | HOME |